こんにちは。プレイアブルコンテンツプラットフォーム、Realworldです。人々が親しくなる方法には様々なものがありますが、一緒にお酒を飲んだりゲームをしたりするケースを簡単に見つけることができますね。ところで、この二つを同時に楽しめる空間があるそうです。どのような背景があるのか、詳しく見てみましょう。
東京新宿にあるプライベートバー、秘密の扉を開けて入ると、100種類以上のボードゲームで満たされた趣のある空間が現れます。20歳未満は入場できない、いわば大人の秘密基地です。
ウイスキーとボードゲームを融合したゲームルーム「LIQUOR GAMERS ROOM」が2024年8月にオープンしました。私たちにハイボールやウイスキーでお馴染みのサントリーが、このユニークな空間をスポンサードしています。一緒に楽しむことでお互いの距離が縮まるボードゲームと、一緒に飲むことで本音を語り合えるウイスキー、この二つの要素を組み合わせて人と人との絆を創り出そうという意図だそうです。
そしてサントリーは2023年から「LIQUOR GAMERS CLUB」というコミュニティも同様にスポンサードしているのですが、ウイスキーをテーマにした独自のボードゲームを制作し、年間7千個以上を販売しているそうです。ボードゲームとウイスキーのシナジーは素晴らしいですね。
では、なぜサントリーはボードゲームとウイスキーを融合した空間やコミュニティをスポンサードするのでしょうか?まず日本の酒類市場についての理解が必要です。日本におけるウイスキー需要は、ハイボールの人気などで上昇傾向にあります。しかし、安心するのは早計です。日本全体の酒類需要が減少しているからです。
2023年7月23日付けのフォーブス韓国記事によれば、日本の酒類市場は急速な高齢化と人口減少、そして酒類消費量の減少という二重苦を経験しているとのことです。過去30年間で、ビール、日本酒、蒸留酒など一人当たりの酒類消費量は年間75Lと25%減少したのですが、健康への関心の高まりと若い世代の酒類消費量の減少が主な原因だそうです。
ここからサントリーの戦略を垣間見ることができます。2024年12月5日付けの日経トレンドによると、ウイスキーのような嗜好性の強い商品の場合、大衆をターゲットにしたマーケティングは効率的ではないとのことです。したがって、サントリーのこのような取り組みは、ウイスキーに合う小規模コミュニティにアプローチして、商品との接点拡大を図る戦略と見ることができます。
これは商品の宣伝に注力するよりも、それを楽しむ文化を作って自然に商品を露出させるという意味でしょうが、競合他社との差別化を図りながらも斬新なアイデアだと思います。これは需要がなければ需要を創出する市場拡大戦略とも通じるものがあり、現代カードが文化イベントであるスーパーコンサートを企画して自社カードの需要を増やす事例を想起させます。サントリーの場合、お酒をあまり飲まない若い層にウイスキー需要を拡大するための方策と見えますね。
国内でも酒類を販売するボードゲームカフェは数多く存在します。ただし、サントリーの事例のような洗練されたブランディングがなされているケースは見つけにくいのが現状です。そういう点で、確固としたコンセプトを持つ空間であるRealworld クルー聖水と酒類企業が直接コラボレーションしたらどうでしょうか?お酒と一緒に多人数推理ゲームを楽しめば、楽しさと親密度が倍以上増加しそうですが、サントリーの事例のように酒類メーカーのスポンサードがあれば、お互いにシナジーを生み出せるのではないでしょうか。
世界のプレイアブルな事例をお届けするRealworld!次回もより面白く有益な内容でお会いしましょう。ありがとうございました。