こんにちは、ユニークグッドカンパニーです。
最近、「リーダーのためのAX」と「AI for ナノベンチャー」に寄せていただく関心が本当に熱いです。毎日多くの方が個人的にまた会社から連絡をいただいて、改めてAXがもう抗いようのない大勢であることを肌で感じます。心より感謝申し上げます。
きょうは、チェ・テウォンSKグループ会長のイチョンフォーラム発表について話したいと思います。
「360度全方位から、全速力でAX(AI大転換)に突入しなければならない」という宣言でした。
私は会長のこの宣言が企業の未来にかなり重要なマイルストーンを立てていると思いました。最近の流れを見るとそれが顕著です。サムスンのイ・ジェヨン会長のAI大転換宣言、現代自動車のチョン・ウィソン会長のAI内在化宣言、LGのリュ・ジェチョル社長のAI正体性宣言まで。今や企業の最高意思決定者たちが直接最前線に立ってAXを語ります。AIを道具として使う企業とAIで動く企業の間の格差がそれほど大きいからです。私たちもエージェント組織に移る段階にようやく入ったので分かりますが、リーダーたちのこの宣言は素敵なスローガンとして消費される性質のものではありません。生存がかかった問題です。そこで今日はイチョンフォーラムから出た話を、私たちなりの全方位的な(?)観点で紐解いてみます。
個人の業務生産性? ≠ 企業の生産性
個人の速度が組織の実行速度につながらなければなりません
AXを「AI利用率」で測る場合が本当に多いです。従業員の何%がAIを使っているのか、1日にプロンプトを何回入力するのかを数える方式ですね。数字が上がると何か転換が起きていると信じるようになります。しかしこの数字は思いのほか多くのことを勘違いさせます。
個人の作業速度が速くなったのは確かです。ですが会議はまだ同じ周期で開かれ、決裁はまだ同じステップを経ます。誰が何を決定するのか、情報がどのような経路で流れるのかもそのままです。従業員90%がAIを使っているにもかかわらず、企業全体の速度は去年と全く同じである可能性があります。
報告書をより速く書き、メールをより速く整理し、コードをより速く書く仕事は個人次元の効率です。この効率が組織の意思決定速度や実行品質に自動的に移行しません。10分で引き出した初案が5段階の決裁ラインを経て2週間後にようやく承認されるなら、それが何の役に立つのでしょうか。
ですから「うちの企業はAIをどのくらい使っているのか」から「個人の速度が組織の実行につながっているのか」について問わなければなりません。個人の生産性が組織の実行力と結びつく瞬間、そこから本当のAXが始まります。
アカウントを配布したからといって転換が起きるわけではありません
AXは個人の対話ウィンドウにあったAIを企業のオペレーティングシステムに移す仕事です
AXをしようと決意すれば、第1段階はおおよそ似ています。全従業員にAIアカウントを配布し、社内特講を開いてAIが何であるかを説明し、プロンプト作成法を教えます。ここまで終わると、何かパチッという魔法を経験したり、AIという大きな変化の敷居を越えたような満足感が生まれます。
しかしこのプロセスは新しいソフトウェアを配布し、使用マニュアルを配るのとそう大きくは変わりません。ツールを扱えることを知ることとそのツールが企業を変えることは、全く別の次元の問題だからです。
本当のAXは、企業の目標、データ、業務手順、意思決定、実行、検証までを一つの流れで結ぶ仕事です。AIが個人のブラウザタブ一つに留まる対話相手として残っていれば、その流れは作られません。目標を立てる場所から結果を検証する場所まで、業務の全区間にAIが関与しなければなりません。個人の対話ウィンドウにあったAIを企業のオペレーティングシステムに移す仕事だと理解いただければ幸いです。アカウント配布は最初のページに過ぎず、本論はそこから展開されます。
私のAIから私たちのAIへ
エージェント同士を結ぶ接点を作る必要があります
導入初期には自然に「各自のAI」が生まれます。単純なAI活用を超えて、今や各自のエージェントを活用する段階に移ります。マーケッターはマーケティング用エージェントを、開発者はコーディングエージェントを使います。各自の1日は確実に楽になります。
ただし、これらのエージェント同士は相互に接続されておらず、島のように分散しています。まだなお個人の生産性を向上させるレベルに留まっています。
次のステップに進むには、視野を1段階広げる必要があります。1人が1つのエージェントをうまく使うところから、複数のエージェントを接続し統括する構造を作る方向へです。これがマルチエージェントオーケストレーションです。マーケティングエージェントが作ったキャンペーンアイデアをデータ分析エージェントが検証し、その結果が実行エージェントに自動転送されるフローを思い浮かべてみてください。このフローを設計し統括する能力が組織の新しい能力になります。「私のAI」が個人秘書であれば、「私たちのAI」は組織全体を結ぶニューラルネットワークに近いです。
伝統的な組織は、業務が部門単位に分かれて固定されています。企画チーム、マーケティングチーム、開発チームが各自の領域を守り、協業は会議とメールで行われます。この構造そのものを責めるべきではありません。スピードは少し遅くても最も安定的で、人が出入りしてもプロセスが維持されるよう最適化された方式だからです。過去のO/I(オペレーション改善)も結局、組織のプロセスをどれだけうまく管理するかの問題でした。
しかしAIが部門の境界を行き来しながら仕事ができるようになった今、組織もそれに合わせて動かなければなりません。1人が1つのAI秘書を持つレベルを超えて、複数の専門エージェントを統括し相互に結ぶ構造が必要になりました。固定された部門中心の組織から、目標に応じて自由に組み合わせられる「実行ネットワーク」へ移行するわけです。組織によって異なりますが、実行ネットワークは大体このような順序を踏みます。
個人補助 → 業務実行 → 専門職役分化 → エージェント間協業
プロジェクトが始まると、必要な人とエージェントが目標を中心に集まり、プロジェクトが終わるとまた散ります。部門は所属を示す名札から、実行が行き来するネットワークのノードへと性質が変わります。言葉のように簡単なことではないということは、私たちもよく知っています。ただし、すでに多くの組織が試行錯誤しながら方法を見つけており、実際に成果を出しているということも明確な事実です。
言葉のように簡単ではないことは分かっています。しかし、すでに多くの組織と企業が試行錯誤しながら方法を見つけており、結果も出しているという事実もあります。
AXの本質は業務の解体と再定義にあります
自分がしている仕事をメタ的に眺め、正確に定義することから出発します
AXを語ると、ほとんどの人が新しいツール、新しいモデル、新しいプラットフォームをまず思い浮かべます。しかしツールを次々と取り替えるだけでは遠くは行きません。AXは仕事のやり方全体を再度設計する作業であり、その第1の一歩はAI導入より一歩前の場所に置かれます。それが「業務解体」です。
自分自身に4つを問いかけてください。
定義:我々は正確に何をしているのか
解体:この仕事を入力、判断、実行、検証に分けることができるのか
データ:何を記憶し、継続的に積み上げるべきなのか
責任:AIはどこまで担当し、最終判断は誰がするのか
良いプロンプトですか?ここではそこまで重要ではありません。必要なのはAIを受け入れることができる良い業務構造です。
業務がどのような順序で流れるのか、誰が何を決定するのか、結果をどのように検証するのか。この運営の骨組みを再度作ることこそが、AXの実体です。AIはその再設計を可能にする手段として、そばにあります。
結局、自分がしている仕事をメタ的に正確に定義する瞬間、その業務は初めて自動化し、高度化できる対象になります。「この業務は何から成り立っているのか」、「どのような判断が必要か」、「どこまでが反復でどこからが固有の判断か」。このように細かく解体することで、AIに渡せる部分と人が最後まで握っておくべき部分が明らかになります。
100年続いた成長の公式が崩壊しています
この100年間、企業成長の公式は単純でした。仕事が増えると人を採用しました。成長は即採用でした。
この公式が揺らいでいます。新しい公式はこのように書きます。
成長 = システム × エージェント
仕事が増える時に、まず人数を増やす代わりに、働くシステムを精密に固め、その上で動くエージェントの数と能力を高めます。採用は依然として必要です。ただし成長方程式で常に固定された定数の位置にあった採用が、今は複数の変数の1つへと位置を移します。
人間の役割はむしろ大きくなります。
このような話の終わりには「AIが人の仕事を奪うのではないか」という心配が付いてきます。我々が経験した限りでは、全くその逆に近いです。むしろ人間が変化に適応できないことが問題です。
繰り返し実行し、作成し、伝達する仕事は今、エージェントに任せてください。その代わり、人間は目標を立て、判断し、関係を築き、責任を負う立場に移ります。この4つはAIが代わりに果たせない領域です。目標には組織の方向についての理解と意志が必要であり、判断は不確実性の中で下される決定であり、関係は信頼とコミュニケーションで構築され、責任は結果を引き受ける人の存在を要求するからです。
より小さい体制でより大きな仕事を成し遂げる企業にならなければなりません
これまで企業成長のボトルネックはいつも「実行」でした。良い戦略を立てても、人と時間が不足して先延ばしにされた仕事がどのくらいありました。今、実行の相当部分はエージェントが対応できるようになりました。それなら、人間がそのボトルネック地点に立ち続ける理由はありません。実行の手足として使われていた時間を、目標と判断と責任の立場へ移すべき時です。
AIで動く組織への転換が必要です
これはSKだけの話ではありません。サムスンは「AI大転換」を掲げ、働き方と組織DNAを変えている最中であり、現代自動車グループは「AI内在化」を宣言しており、LGはAI正体性を中心に事業構造を再構築しています。規模と業種を問わず、企業の構造そのものが変わる未来がすでに戸口まで来ています。
今、組織をAIで動かさなければならない。
この質問に自分で答えられる時、本当の転換が始まります。
少ない人数でもはるかに大きな仕事をこなす企業。今後、私たちが直面する企業の顔です!
以上、本日、チェ・テウォン会長の全速力AXについての分析をしました。
企業のAXについて悩んでいる皆さんに、チェ・テウォン会長のインサイトが正しく伝わることを願っています!
1人が1万人を動かす時代
ナノベンチャー新刊を紹介します。
このストーリーを最初から最後まで解いた本があります。ユニークグッドカンパニーが企業をエージェント中心に再構築しながら経た過程を含む『ナノベンチャー』(HumanCube)です。私たちは今年58名から7名へと企業が小さくなりました。しかしAXで完全に生まれ変わり、昨年以上のパフォーマンスを出しています。この本はユニークグッドカンパニーが大変でしたがAXで危機を機会に転換した過程を生き生きと記録しました。少ない人数でも既存の業務とプロセスを再度定義し、実行と検証の構造を確立し、どのようにエージェントに転換したかを見ると、今や1人が生み出す驚くべき生産性はもちろん、小さな企業も100人を超える規模の仕事をすることができる新しい環境が展開されたことがわかります!
この本でその設計図を確認することができます!
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